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取材記事article

レシピはレシピにしてレシピにあらず

サークル 男の自慢料理


 サークル男の自慢料理は、麻生市民館で開かれた成人学校「男の自慢料理」の受講生が1996年4月に立ち上げた。月1回、男ばかり25名が特製の頭巾と思い思いのエプロンといういでたちで5卓のキッチンを班ごとに囲む。運営委員が用意した食材を前に印刷されたレシピを見ながら早速調理がはじまると思いきや、おもむろに会長の挨拶、講師がレシピの紹介。取材した日のメニューは2種類のパン、南瓜のスープ、ミートローフ、温野菜サラダ。

 パンは捏ね方、発酵、温度管理などなかなかの曲者。さすが20年におよぶキャリア、たいして講師の説明を聞きもせず男どもが動く。多くがマイペース。しかしながら、丁寧、無心に取り組んでいく。

 調理も佳境に入る。まるで多数のアリが巨大な獲物を巣に運び込むかのよう。あるものは調味料をあわせ、あるものは玉ねぎを刻み、手すきのものは洗い物と、阿吽の呼吸である。料理や食の研究家である講師の清田さんは「教室では男女の違いが著しく出る。レシピどおりの女性に対し、説明も聞かず勝手にはじめるのが男」という。各卓での作業がなぜか同じようには進まない。そこはやはりプロの講師が適宜に手直しをしていく。レシピだけではわかりにくい、料理教室でこそわかるポイントがあるはずだが、誰もメモを取ることもなくおおらかである。講師の眼をかすめ2次発酵もそこそこに焼きはじめた班が出るのもご愛敬。

 いよいよ実食。正直な感想として、少しバタバタし、わいわいがやがや進んだ印象にも関わらず、パンはふっくら、「10×28cmの楕円状に成形」とされたミートローフもしっかりとソースがつき、「男の自慢料理」というやや大げさな呼称に恥じぬ立派なでき上がりとなった。

 祭りで火を焚き、特別な料理を作り、食し合い語り合う。同じ釜の飯を食べた連帯感のようなものが会員の間にあり、23年という長寿サークルとなっているのだろう。

 学んだレシピを家庭で再現できるかどうか期待は薄いが、台所で洗い物をし、皿を片付けるという作業は上手になる。片付けの手際が良いのは「一刻も早く2次会に」ということかもしれないが、入会に興味を持たれたご主人の背中を押していただければ、この技量については保証できると感じたサークルだ。

サークル 男の自慢料理

 
  2018-12-19
サークル 男の自慢料理
代 表:会長 山本 照雄(やまもと てるお)
連絡先:Tel.090-7812-2548
設 立:1996年4月
会員数:25名
会 費:3000円/月
活動日:基本第2土曜 9時30分~13時
活動場所:麻生市民館調理室
取材・文 景山茂
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あさお区民記者

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