図書館のことをもっと知ろう。地域に欠かせない大事な存在として、そのあり方を一緒に考えていこう。そう呼びかけているのは「川崎の図書館ともの会」だ。 2004年、川崎市立図書館に外部委託の職員が入ったのをきっかけに、麻生区、多摩区を中心に結成した。各地の公立図書館では業務の外部委託や指定管理者の導入がはじまって、これまでとは違う形も出てきている。そうした変化を見据え、本来の機能が損なわれないよう、利用者としてどうあってほしいかを考える集まりだ。 「図書館が、過去、現在、未来すべてのものについて知る権利のよりどころである学習センターとなり、豊かな知と情をはぐくむ読書のセンターであることを願い、そのような図書館を支持していく」というのが会の信条。それに基づき、月1回の定例会、年2回の機関紙発行、勉強会、各地の図書館見学、映画の上映などを行っている。麻生図書館との共催で数度開いた「図書館探検ツアー」では、参加者が書庫に入るなどして図書館の機能や本の探し方を学んだ。 「生活とともにある図書館」であってほしい、身近な存在としていろいろな機能を使いこなしていけば、世界はもっと広がる――というのが会員の思い。多くの人に関心を持ってもらいたいと、地道な活動を続けている。 |
月1回の定例会で意見交換 (写真提供「ともの会」) |
2019-04-15 | |
川崎の図書館ともの会 代 表:堀川 万記子(ほりかわまきこ) 連絡先:Tel.044-955-0955 設 立:2004年3月 会 員:30名 入会金:なし 会 費:1000円/年 活動日:毎月第1火曜(8月は休み) 活動場所:麻生図書館集会室 |
取材・文 佐藤次郎 |