毎月1回、区内の公共施設で開かれる絵手紙教室。 季節ごとにテーマを決めて、葉書サイズ100×148mmの小さなキャンパスに描いていく。 3月のテーマは「ひな祭り」。雛人形や桃の花、雛あられに桜餅など、会員は思い思いに自分が描きたいモチーフを持ち寄り、絵手紙作りにとりかかる。 講師の橘川芳恵氏は、全国の絵手紙コンクールで多くの賞を受賞し「絵手紙」の本も出版。東京都内・神奈川県内各所での絵手紙教室で講師をされている。十数年前、郵便局で開催された絵手紙講座に参加したメンバーが、麻生区でも橘川氏の指導を受けられるようにとこの会を設立した。 月に1回というゆるやかなペースで続けられている活動。久しぶりに会う人と和やかにお喋りをしながら、または目の前の素材を一心に見つめながら、それぞれの進め方で描いていく。 同じ素材でも配置の仕方、構図の取り方は一人ひとり異なり、色使いはまさに十人十色。「なによりも、楽しく描くことが大切」という講師の言葉に背中を押され、伸びやかに筆をはしらせていく。 作品はどれも唯一無二。教室には一足先に春が来たようだった。 |
描き上がった絵はがきを互いに見せ合うのもまた楽しいひととき あたたかい作品揃い |
2019-04-15 | |
麻生絵手紙を描く会 |
取材・文 佐々木直子 |