下絵を版木に転写して彫刻刀で彫り、絵具をのせ、バレンで和紙に摺る。何色も摺り終えて、紙をめくる瞬間の感動で版画のとりこになる。 「木版画あさお」は、発足して26年。月1回の活動日には、家で制作した作品を持ち寄る。題材はさまざまで、写真、風景、人物、静物など身近なものが多い。 指導者の日下先生に見てもらい、仲間で批評しあう。「もっと、図案化したほうがよいね~」「質感がよく出ているね」。その場で、下絵を描いたり、彫ったり、摺ったりする人もいて、自分のペースで制作できる楽しい教室だ。 版画は「色の重なりで、いろいろな色がでる」「同じ版木で摺り色を変えると、違った味の作品になる」など、人それぞれが感じる魅力がたくさんあると、代表の沼尻さんは話す。 「絵が上手でなくてもすばらしい版画は作れます。絵を単純化し、色や形への感覚があり、根気があれば、誰でもやれますよ」と、実習の見学を勧めた。 |
作品を持ち寄って、先生のアドバイスを聞く 「木版画あさお」作品展 (麻生市民ギャラリー 2015.3) |
2019-05-01 | |
木版画あさお 代 表:沼尻(ぬまじり)明子(あきこ) 連絡先:Tel.044-988-2940(沼尻) nu9a-nmjr@asahi-net.or.jp 設 立:1989年4月 会 員:12名(男性5名・女性7名) 入会金:1000円 会 費:2000円/月 活動日:月1回 原則第2火曜 13時30分~15時30分 活動場所:麻生市民館実習室 そのほか 随時募集 |
取材・文 石﨑純也 |