「北欧の伝統手工芸」では、スウェーデンやデンマークの伝統的なししゅうやレース織り技法を学びながらタペストリー、テーブルクロス、バッグなどを仕上げていく。 代表の弓狩さんは北欧各国で伝統工芸とアートの研鑽を積んだ。「脈々と受け継がれてきた伝統の深さ、手づくりの楽しさ、本物の手仕事の美しさを、皆様の手と目で体感してほしい」と話す。 生徒のお2人に、その魅力を聞いてみた。 10年以上参加している山本さんはクロスステッチのポシェットを制作中。「糸の引き具合が強めだったりふんわりしていたり、ひとりひとりの作品に個性が出ます」。 西村さんは「小さなステッチの積み重ねを大切にしたい」と、手づくりを楽しんでいる。 糸や布は、弓狩さんが北欧各国から直接買い入れる。麻布と、自然をモチーフにしたやさしく色鮮やかな糸を使い、完成まで手縫いだけで仕上げてゆく。 ひと針ひと針、心をこめて家族のために織り、編み、そして縫ってゆく。暗く長い冬を過ごす北欧の女性達の知恵である。 |
正面の弓狩さんを囲んで一針一針 ししゅうが完成したらポシェットに |
2019-04-15 | |
北欧の伝統手工芸 |
取材・文 石﨑純也 |