2014年4月、旧白山中学校跡地に白山愛児園がオープンした。児童養護施設と地域交流、地域の子育て支援を目的とした総合児童福祉施設である。 ここの地域交流スペースには、閉館した「私設ゆりがおか児童図書館」の理念と蔵書を引き継いだ「白山子ども図書館“ほんの森”(虹の会運営)」があり、約8000冊(2000冊は隣接のラスール麻生に収蔵)の児童書が子どもたちを待っている。 白山愛児園長の霜倉博文さんは、子どもたちが「本を通じて豊かな大人になってほしい」と願う。その想いは、虹の会の想い「子どもたちに本の楽しみを伝えたい、子どもたちが本の世界を旅して、生きる力を得て欲しい」に繋がる。 毎回おはなし会があり、お弁当持ちで楽しむ親子も増えている。わらべうた、折り紙などの伝承遊びや装飾作り、「子どもによるおはなし会」で「パネルシアター」を創作・発表するなど、本と人に親しむ子どもの活動を大事にしている。 本を通じて、子どもと子ども、ほかの親たちや子どもと本に関わる大人との交流が生まれる。さらに、その活動を支援する地域の人々との交流が生まれ、本を中心に人の輪が広がる。夢が広がる。 「ほんの森」は、子どもからシニアまで、誰でもくつろげる地域の居場所になっている。 図書館の子どもたちは、自分たちの活動を「なかよしクラブ」と名づけ、「子どもお話し会」「読書会」などで本と親しむ。好きな本をもとに、みんなで話し合って装飾や工作、「パネルシアター」などを創作し発表する。 本を通じて、子どもと子ども、お母さんお父さんや子どもと本に関わる大人との交流が生まれる。さらに、その活動を支援する地域の人々との交流が生まれ、本を中心に人の輪が広がる。夢が広がる。「ほんの森」は、地域の子どもたちに気軽に訪ねて欲しいと待っている。 |
老若男女が集い、いつも和やかな「ほんの森」 |
2019-04-15 | |
虹の会 Tel.090-4128-5647(10~16時)yuri-niji@msn.com *本の作業など 第1・第4金曜 13~15時 |
取材・文 上治信義 |