③鱗片からの育て方 (1)球根から鱗片を切り取る。 (2)用土のつくり方、植え方は木子の方法に同じ。 ④種子からの育て方 一般的に、ヤマユリは開花すれば、雌しべと雄しべが交配によって朔(種)が成長し始め、その朔の中で300~400もの粒が種として結実する。ところが、運良く種が結実しても、害虫に冒され、その中の種がほとんど食い荒らされてしまう。 花が散ると種が実り始める。ヤマユリの種は、朔の中で育つが、その朔は、花の数だけできる訳ではなく、交配がうまくいくことが前提である。元気な朔も虫に食べられるので、ヤマユリ植栽地では、袋かけ作業を行い、この貴重な朔の実りを保護している。11月に採取した種子は常温で保管し、7、8月頃までに種まきし、夏の暑さにさらし、その後冬の寒さにさらすと、春に芽吹く。 種子から育てると一度に沢山育つが、開花は5年目からと長くかかる。 (1)用土のつくり方、植え方は鱗片の方法に同じ。 (2)7、8月頃までに種子をまく。 (3)その上に籾殻燻炭、川砂、ピートモスの配合覆土を厚さ2センチメートルほどかける。 (4)たっぷり水やりする。 (5)その後は、乾燥しないように、水やりを忘れないこと。 (6)発芽後の水やりと消毒は球根、木子と同じ。 <続く> |
切り取った鱗片 植えつけた鱗片 種子の入った朔 朔から出した種子 蒔いた年は土中で発根し、発芽しない 発芽後の2、3年は一枚葉 (3年目で株分け、5年目で開花) |
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2019-04-19 | |
麻生ヤマユリ植栽普及会 代 表:高橋(たかはし) 雄(ゆう)介(すけ) 連絡先:事務局 山田(やまだ) Tel.090-2565-3390 設 立:2007年12月 会員数:13名(男性8名、女性5名) 会 費:1200円/年 活動日:緑地活動 毎月1回~2回 定例会 原則毎月第3木曜日 14時~2時間程度 活動場所:区内の緑地及び交流館やまゆり |
取材・文 中島久幸 |