小田急読売ランド前駅から歩いて10分ほどのところに、約10haの起伏に富んだ緑地「麻生区市民健康の森」がある。森、林,畑がひろがる豊かな里山だ。この里山を5つの団体で保全・管理しているのだが、ボランティア団体「麻生多摩美の森の会」はそのひとつ、約1.5haの区画を担当する。 草刈り、間伐、植樹、清掃、畑仕事、工具の手入、排水整備などがおもな仕事だが、近隣の生徒学生や地域住民との交流、植樹祭、収穫祭、森や星の観察会などにも精力的に取り組む。特に西生田小学校とは10年以上の付き合いだ。3年生は年4回の森の観察、5年生は年1回、樹木のCO2吸着量の測定などと、学習の場になっている。クリスマスの労動奉仕でやって来るカリタス女子学園の学生にも手をかす。 退職後出合ったこのボランティア活動、「おかげで充実した日々です」と前会長の間野さん。秋空の下、行事に使う大きな里芋の収穫に汗をかきながら、会員の皆さんおおニコニコ。この豊かな自然を次の世代へしっかりつなげてゆくこと、それこそがこの会の目標なのだ。 定期的に会報「麻生多摩美の森だより」を発行している。 |
杉のCO2吸着量を測定する西生田小学校5年生 |
2019-04-15 | |
麻生多摩美の森の会 |
取材・文 植木昌昭 |