手話を教えるサークルとして30年以上の歴史を持ち、これまで1000人以上が学んでいる。会の目的は「手話の啓蒙とろう者の理解、文化の違いを感じること」で、会に通うのは若者からシニア、健常者、耳の不自由な人と多彩だ。 手話通訳を目指す人、ボランティアで活躍したい人、自分の身近にいるろう者と交流したい人など、講座に通う目的もさまざまだ。 講座は入門、初級、中級と3クラスあり、講師は6人(全員がろう者で、会社員が5人、主婦が1人)で、3人が交代で対応している。「教材は使わず、目で見て覚えてもらう」のが、この会のやり方。手話は手の形や動きだけでなく顔の表情や向き、視線、身体の動かし方にも意味があるという。教わる会員たちは講師の動きを見逃さないように目をこらし、自分でも手を動かしながら必死に学ぶ。静かに進行する中で、時には笑い声もあがり、熱気の一方に和気あいあいの空気が流れる学習風景だ。 「ろう者には生活で不便なことがたくさんあります。社会を変えていって、(福祉向上のために活動する)ろう協会を必要としない世の中にしたい。小中高校などで手話を教え、誰もが手話ができるようになれればいいですね。」と、講師の菅原利治さんが熱く語ってくれた。 |
講師の動きを見逃さないよう必死に学ぶ会員 表現豊かに語る講師の菅原さん |
2019-08-01 | |
手話サークル つばさの会 代 表:神宮寺 澄人(じんぐうじ すみと) 事務局:高橋 美穂(たかはし みほ) 連絡先:tubasanokai2015@gmail.com 設 立:1982年 会 員:38名(男性11名・女性27名) 入会金:なし 会 費:400円/月 活動日:毎週水曜 19時~20時30分 活動場所:麻生市民館会議室 |
取材・文 三好一義 |