「しんゆり親の会Our Place」は、子育てに不安を抱えている親、不登校の子や社会的ひきこもりの成人の子を持つ親のための会である。 活動は、毎月の例会と広木克行氏(神戸大学名誉教授)による不登校(ひきこもり)についての講演・相談会(年に数回開催)に加え、ひきこもり体験者の講演会などで、例会には運営メンバーのほか、毎回新しい参加者があるという。 はじめて参加した人でも、同じ悩みや辛さを抱える親同士のためだろう、お茶を飲みながら、悩みごと、辛いこと、近況報告などを話し合ううちに気持ちが安らいでいくようだ。 代表の鈴木さんによれば、会を立ち上げたのは、広木氏の講演を聴いて子どもを元気にするには、まず親が変わらないとだめ、と教えられたことなどから「同じ悩みを持つ母親たちと一緒に、麻生区にも親の会を作ろうと思った」ためだという。 活動を重ねるうちに「親同士が語りあい、励ましあい、情報を交換するのは、親、子どもの両方に大事なこと」であり、「先生や専門家の方々のお話で、一番苦しんでいるのは子どもであり、親に必要なのは子どもの気持ちを理解し寄り添うこと、子どもをどのように受け入れケアしていくのかなど、たくさんのことを学びました。こうしたことを、麻生区の多くの親と子に伝える場を作りたいと思い活動しています」と熱っぽくも人なつっこい笑顔で語ってくれた。 誰でも参加できるので、一度訪ねられてはいかがだろうか。 (注) 不登校(ひきこもり)といわれる人は、小・中学校の子どもで約14万人(平成30年度文部科学省調査)、また、自室からは出られるが家からは出られないなど、広義のひきこもりといわれる人は15歳~39歳で約54万人、40歳~64歳で約61万人とされている。(内閣府平成30年調査) |
活発な活動を物語るチラシの数々 |
2019-12-01 | |
しんゆり親の会 Our Place 代 表:鈴木 裕子(すずき ひろこ) 連絡先:tsuneokkokyo-s@slp.nir.jp (鈴木) 設 立:2018年1月 会 員:7名(女性のみ。例会参加者は10名前後) 会 費:100円/年 活動日:例会は毎月第3または第4水曜午後 広木克行氏による不登校(ひきこもり)ついての 講演・相談会は適宜 活動場所:麻生市民館会議室ほか(要照会) |
取材・文 仲原照男 |