2016年、万福寺の町内会を盛り上げたいと竹市さんが立ちあげた「あさお和凧の会」。住民が参加できるイベントとして、こども会を中心に体験会を開いた。 「凧をつくってあげる」。シニア世代が幼少時に経験した昔ながらの遊びを次の世代に伝え、子どもたちにモノづくりの楽しさを体験させたい。顔の見える関係づくり、仲間づくりに貢献したい。共同作業をすることで世代間交流もしたい。親子の会話も増やしたい。そして、地域の活性化を図りたい。そんな思いで活動を続けている。 体験会では、子どもたちも指導員に、質問をしたり、コツを教えてもらったり、積極的に交流。近年の核家族化で日頃は高齢者と繋がりが少ない子どもにとって、多世代と関われる大切な場となっている。 初代会長から「君しかいない」と指名され、2代目会長となった廣嶋さんは「凧づくりは子どもの力量を考慮し、改良しています。竹ヒゴの接着、糸の結び方など、不得手な部分は簡単にできるように。勉強会を行い知識や技術の会員どうしで共有しています」とのこと。 運営については経費面の確保が課題。協賛企業や賛助会員の開拓も行っている。 |
右から竹市八郎初代会長 廣嶋一康会長(中央)、 講師の藤原良二さん(左) 凧の作り方が図入りで詳細に記述されている大巻物 |
2019-10-01 | |
あさお和凧の会 |
取材・文 佐々木直子 |