どじょうすくい踊りで広く知られる「安来節」。お馴染みの踊りや唄を学び、楽しみながら、伝統芸能としての保存や普及にもつなげていこうという集まりが「川崎安来節同好会」だ。 安来節は踊り(どじょうすくい、銭太鼓)、唄、三味線、鼓とさまざまな要素からなる。「同好会」は、60歳過ぎに習い始めて踊りの師範、唄と三味線の准師範となった三浦清市さんが、麻生区に居を構えてからつくった集まり。最初は唄と三味線から始め、三浦さんが講師となった公開講座をきっかけに踊りの会も誕生した。現在は踊り、唄・三味線、その上級者と三つの活動を月2回ずつ行っている。 踊りの会で取り組んでいるのは、どじょうすくいの男踊り。CDの唄に合わせて踊り、指導にあたる三浦さんがわかりやすくアドバイスする。「見かけよりずっと難しい」と言いながらも、楽しそうに踊る会員たち。三浦さんによれば、所作を覚えれば半年から一年で踊れるようになるという。「足腰が自然に鍛えられ、ダイエットにもなる」のもその特長。あさおサークル祭では、踊りと唄・三味線が合同で練習の成果を披露する。 「やればやるほど愛着がわき、奥が深いのが安来節です。教え方ももっと工夫していきたいですね」と三浦さん。84歳になるが、背筋はまっすぐ伸び、身のこなしも軽い。普及のためにオンライン指導も計画中だ。 |
奥の深いどじょうすくい踊り。練習にも熱がこもる。 |
2021-08-01 | |
川崎安来節同好会 代 表:三浦清市 連絡先:sei37j8@ksh.biglobe.ne.jp または090⁻6318-8459 設 立:2009年 会員数:17名(踊り9名、唄・三味線3名、上級者5名。50代から80代) 会 費:安来節保存会の資格審査を受ける場合は月2200円。 受けない場合は同2700円(踊り、唄・三味線共通)。 上級者は同3500円 活動日:踊りは第1、第3月曜。唄・三味線は第2、第4水曜。 上級者は第2、第4木曜。 場 所:踊りは主として麻生市民交流館やまゆり。 唄・三味線は麻生区役所柿生分庁舎地区会館。 上級者は麻生市民館岡上分館。 |
取材・文 佐藤次郎 |