「寺子屋」という古風な言葉に惹かれて「寺子屋あさお」を取材した。 川崎市は平成26年から「寺子屋事業」を手掛けている。学校やボランティアの寺子屋先生や他の協力団体が力を合わせて、放課後や休日に希望者に課外活動を行っている。現在麻生区には9校の寺子屋があるが「寺子屋あさお」もその一つで、毎週木曜日午後2時~の学習支援と、月1回の体験学習がある。子ども支援に加え世代間交流や文化伝承の目的もあるのが特徴だ。 取材当日、2時の開講に備えてボランティア先生が集まってくる。安全面、健康面を非常に気遣っているのが分かる。打ち合わせ後程なくすると楽しそうに子どもたちが集まってくる。2年生だ。やや幼い表情だが実にしっかりしている。思い思いのドリルやプリントを選んで勉強を始め、質問があると黙って手を挙げる。3時からの高学年は更に真剣だ。この日は自習時間後に『川柳の決まり』をビデオで学び、川柳を作った。短時間に集中している姿がとても印象的だった。 取材中に感動した事がある。ボランティア先生の活躍ぶりだ。高齢の方が多いのだが、心から楽しそうに仕事をしている。生徒からエネルギーを貰い若返った気がするという。市では、ボランティア先生養成講座を開催している。子どもたちを支える仕事にチャレンジしてみるのはいかがだろう! |
「寺子屋あさお」授業風景。先生たちは細やかな目配りで子どもたちを優しく導いていく |
2021-12-01 | |
寺子屋あさお実行委員会 代 表:三好一義 連絡先:070-8325-5735 開 講:2021年2月 開講日:学習支援(6月~2月毎週木曜日午後2時集合) 体験学習(月1回土曜日午前) 場 所:麻生小学校 メンバー:コーディネーター3名、 スタッフ1名、寺子屋先生10名 参加児童:2021年度58名 (2年生24名、3年以上34名) H P:https://asaocc.net/asao/ |
取材・文 名越燿子 |