年を重ねて着られなくなったジーンズなど、愛着があって捨てられずに持っている人は多いと思う。直しに出すと高いので、ついでに好みの模様を加えて自分で直し、楽しむ人がいる。 「おしゃれの基本はズボンとシャツと靴が体に合っていること」が信条の佐俣さんは、器用なこともあって、若いころから集めたジーンズを直したり、友人に頼まれれば直してあげた。これが口コミで広がり3年前に同志で会を立ち上げた。初心者はストライプ柄を使って直線縫いから始める。仲間に女性の裁縫師範がいるので心強い。道具は太めの針、糸、ハサミ、千枚通しと指ぬき。好みのポケットやボタンに変えたり、パッチをあてたりと、凝りだすときりがない。刺繡を覚えると出来栄えに一段と華やかさが加わる。 苦労することは、好みの生地を探すこと。岡山の児島産の生地が一番だが、最近はストライプ柄の人気がなく入手しづらいとのこと。今後の抱負を聞くと「革のジーンズが縫えるようになること、ジーンズ好きなアメリカ人の仲間を作ること」と熱く語った。 新しい裁縫の技を生み出すことは意外と楽しいので、一度訪ねて欲しい。 |
ストライプ柄を加えたデザインが特徴(右のジーンズ) 好みのジャケットでご満悦(代表の佐俣さん) |
2022-4-1 | |
さいほう会 (ジーンズ デザイン オーダー リフォーム) 代 表:佐俣 旭 連絡先:090-3209-1652(佐俣) 設 立:2019年4月 会 員:7名(男性4名、女性3名)(30~80歳代) 女性1名は裁縫師範 会 費:なし 活動日:原則月曜13時から17時(取れ次第) 活動場所:麻生区役所柿生分庁舎 |
取材・文 中島久幸 |