小田急線・柿生駅から徒歩7分ほどのところにある「柿生の里特別緑地保全地区」を活動拠点とし、保全活動を行っている柿生の里クラブ。 同保全地区は、多摩丘陵のナラやクヌギ、ヤマザクラなどの雑木林や竹林、禅寺丸柿や梅、椿などの庭木もあり、広さは1万9000㎡余。柿生のまちに残された、緑の場である。 柿生の里クラブは2010年3月に結成された。みんなで決めた目標は「地域の自然・歴史・文化を生かした昔ながらの里山の再生を目指し、『未来へ手渡す豊かな多摩丘陵』となるように」活動するというもの。 保全管理の基本となるよう13のゾーンに分け、植生に合った作業を心掛ける。そのためには、①「ゾーンごとの自然を調べ、知って・森を守る」、②「間伐や草刈り、伐採など適度な作業をして森を整える」ことが大事になってくる。また安全面に配慮し、山道を整え枕木で階段を作り、広場での机と椅子を作っている。 しかしこの森も「ナラ枯れ」からは逃れようもなく、また、通学路・生活道路・散策路となっている尾根の「柿生の里散歩道」では、危険木の伐採を川崎市に要望し、安全確保に努め、子どもたちが安心安全に楽しく体験学習ができるよう力を合わせている。 多方面との協働を模索し、「自然が好き、柿生の里にいることが好きで、多士済々、お持ちのスキルを生かし、無理せず、自分ができることをやれるよう一緒に活動しませんか」と、代表の石井よし子さんは呼びかける。 |
木々の様子をつぶさに調べ、危険木や枯死木を選定し、届出を行い、森を守り育てていく |
2022-12-01 | |
柿生の里クラブ 代 表:石井よし子 連絡先:070-6426-6123 設 立:2010年3月 会 員:29名(男13名 女16名) 会 費:500円/年 活動日:第2日曜日、第4水曜日 ほか随時 活動場所:柿生の里特別緑地保全地区 |
取材・文 神澤秀夫 |