本文へスキップ

区民の視点で情報発信

やまゆりニュースyamayuri news

つながる朝市

カナドコロ


 土管だけ置いてある空き地。なぜか、のび太やジャイアン、みんなが集まってくる。そして、何やら物語が始まる。団塊の世代はそんな風景は当たり前。低学年から空き地に集まり、その日の遊び方を考える。やがて、お兄ちゃんたちがやってくるといつも野球になってしまう。すごすごと、別の遊びを始める。空き地や周りは自然の宝庫、チョウやバッタ、昆虫を探して歩き回る。
 カナドコロ。金程に「地域の拠り所となる場所作り」ということで命名されたプロジェクト。工学院大学遠藤新研究室の川崎市の公募型共同研究事業の一環として平成29年10月に整備された。今後増えていくであろう都市部の空き地活用の模索である。そのコンセプトは
 ①自由に使うことができる広場
 ②「地域で育てる」広場
 ③「みどりの力」を利用した広場
 広場には土管はないが、ベンチやデッキが作られ、丸太はシーソーにもなりそうだ。「みどりの力」のために1000㎡の空き地は樹皮でその表土を埋め尽くし、雨水を浸透させるためのスウェールという溝をほり、多くの種類の樹木や草花を植えてきた。
 地域で育てる広場としてカナドコロでは「つながる朝市」など地域の市民活動団体のイベントが催されている。地元の新鮮野菜の販売、親子で参加するワークショップなど、まさに「地域の拠り所」を目指す企画である。
 土管だけ置いてある空き地で育まれたのび太の夢。私達も、カナドコロのイベントに参加して、子どもたちのドラえもんとなって、現代の「のび太君」たちを応援したいものである。

カナドコロ
地域の皆さんと「カナドコロ」朝市を準備
カナドコロ
ワークショップ開催
  2018-10-01
カナドコロ
開催場所:川崎市麻生区金程4-3-1
連 絡 先:工学院大学遠藤新研究室
kanadokoro.endolab@gmail.com
参考URL
つながる朝市 ふらっと新百合ヶ丘
https://shin-yuri.jimdo.com/

取材・文 景山茂
[一覧表に戻る]