「かわさきミュージックチャレンジ」はその名の通り挑戦する団体だ。高齢者やハンディキャップのある人も、健常者と区別されることなく当たり前に生活できる、正常(ノーマル)な社会を実現する取り組み「ノーマライゼーション」の精神を持って、誰もが同等に音楽や芸術を楽しめるような活動を行っている。 「やってみたい」という気持ちがあれば参加できる「チャレンジコンサート」を毎年開催。プログラムは楽器演奏だけでなく、創作ダンスやフラフープ演技、けん玉パフォーマンスなど、自分が取り組んできたことをステージで披露する。コンサートは終始温かい雰囲気に包まれ、拍手や笑顔が会場に充満する。 「ハンディキャップを抱えている子どもたちも、実はとてもポジティブ。親は子どもを傷つけまいと、つい守ろうとしてしまいますが、上手い、下手なんか関係なく、発表する場を与えてあげたい。もっと自由に、好きなことをしてキラキラ輝いて欲しい。得手不得手の差はあっても、互いをリスペクトできる、優しい人びとが溢れる麻生区にしたい」と語る小林貴子代表。ヴァイオリニストの小林さん自身、障がいがある家族を支えながら、コンサート活動を続け、ヴァイオリン教室を主宰している。 同団体は令和5年度麻生区の地域コミュニティ活動支援事業にも選ばれ「ミューチャレ楽団」を設立し、ともに楽しみながら交流を深める取り組みにも挑戦中だ。 |
2022年開催チャレンジコンサートの様子 チャレンジコンサート 2022 2022 2022 ホームページのQR |
2023-08-01 | |
かわさきミュージックチャレンジ |
取材・文 佐々木直子 |