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取材記事article

季節の花を愛でにいこう

花と市民参加の会〝コスモス〟


 お薦めの場所は、百合ケ丘カントリークラブの西側に突き当たる一方通行の並木道。この長さ400mに及ぶ62本のケヤキ並木の下で、近隣の住友林業住宅とグリーンタウンの住民が花壇の手入れをしている。草刈り、種まき、水やり、清掃などをして草花を咲かせる。とにかく広いのと、近くに水がないので大変だ。ケヤキの落ち葉は集めて腐葉土作成のため川崎授産学園に提供し、大風のあとは歩きやすいように、落ちた枯れ枝はこまめに集める。

 この道路は、もともと雑草が生い茂る暗い道で、粗大ごみの不法投棄もあって治安上も良くなかった。30年ほど前に有志で活動を開始したころは、木の根がいっぱいで大変だったが、今では草花が根付き景観が整ってきた。季節の花が咲きほこるので、撮影スポットとしてお薦めだ。また、通学、通勤のほかリハビリを兼ねた散歩やジョギングコースにもなっており、作業中に通りかかった人への声かけを心がけている。令和4年6月には、永年にわたる地域の環境美化活動への功績が認められ、環境大臣から表彰された。

 活動経費は、区の道路公園センターや市の公園緑地協会からの助成金。取材した日には、道路公園センターの職員が訪れ、植栽や枯れ木の確認、年間活動計画の意識合わせをしていたが、日頃から連絡を取り合っているようで、いい雰意気だった。

 並木はケヤキの木陰で涼しく、今頃はひまわり、朝顔、秋明菊、千日紅、コスモス、おみなえし、トラの尾、ユーパトリウムなどが咲いているので是非出かけて欲しい。また、仲間で研修を兼ねてバラ園を訪ねるなど気さくな会だ。ボランティアも募集中。


花と市民参加の会〝コスモス〟
並木に添って草花が咲きほこる

花と市民参加の会〝コスモス〟
木陰に優しくつつまれて
(両脇の職員と共に)

花と市民参加の会〝コスモス〟
夏に備えて苗を植える(6月の取材にて)
  2023-08-01
花と市民参加の会〝コスモス〟
代 表:蔵口淑子(くらぐちとしこ)
連絡先:090-6158-6367(川名慶子)
設 立:1995年4月
会 員:15名(男性2名、女性13名)
入会金:なし
会 費:なし
活動日:毎月第2火曜日(随時)
活動場所:白山けやき並木(通称)

取材・文 中島久幸
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