あさおPCクラブは、視覚に障がいのある人とボランティアサポーターとが、一緒にパソコンやスマートホン(アイホンに限る)を楽しく学習するサークルだ。 かつて視覚に障がいを生じることは、人との交流や情報入手の方法の大半を失うことだった。けれど、今は違う。ピーシート-カー(PC-Talker)やボイスオーバー(Voice Over)などの音声読み上げソフトやアプリをインストールすることで、メール、インターネットの利用や、新聞、手紙、本などを読むこともできる。なお、ソフトなどの購入は障がいの程度に応じ、公的補助金が支給される。 クラブの素晴らしさについて、代表の大野さんは「視力の回復が難しいとわかったとき、とても落ち込んだ記憶があります。でも、このクラブのおかげでネットや読書などができるようになり、世界が変わりました。今は一人でも多くの方に、この喜びを知ってほしいと思っています。操作方法に慣れるのに多少の練習が必要なので、サポーターがお手伝いします。できるようになったときの嬉しさ、達成感を味わってください」と語る。 会員の人たちは、スマートホンやパソコンを持参することが多いが、これから購入予定の人には、アドバイスもしてくれる(クラブのパソコンを借りることもできる)。会場では機種ごとにいくつかのグループにわかれて学習したり、サポーターの人と個別に練習している人もいる。ときどき歓声が上がるのは、問題が解決したのだろう。 学習会は、対面のほかズーム(Zoom)で行うこともあるという。 見学歓迎とのことなので、足を運ばれてみてはいかがだろうか。また、サポーターとして協力してくれる人も募集している(サポーター対象の勉強会も開催している)。 |
2人耳をそばだて 勉強会の様子。写っているのは視覚障がい者、介助者、サポーターの方々です (写真提供 あさおPCクラブ) |
2024-04-01 | |
あさおPCクラブ 代 表 大野和年(おおの・かずとし) 連絡先 info@asao-pc.com 設 立 2002年3月23日 会員数 32名(うちサポーター11名 2024年1月31日現在) 入会金 なし 会 費 2,000円/年(半期1,000円) 活動日 原則毎月第2土曜日および 第4火曜日の午後(「連絡先」で確認を) 場 所 福祉パルあさお(新百合ヶ丘駅徒歩2分) (「連絡先」で確認を) |
取材・文 仲原照男 |