社会福祉協議会の写本講座を受講後に活動を開始。現在は教育委員会、拡大写本連絡協議会の依頼で、弱視の小中学生のために字を拡大して教科書作りをおこなう。 手順は、まず要望に沿って文字の大きさ、色、台紙の色を決め、元の教科書と同じ配置になるよう相談。絵や写真は折りたためるページにし、文字の入れ方を工夫する。次に手書きの文字は大きさ別の下敷きを使って、写真や絵はパソコンで拡大して仕上げる。最後に製本し、内容が多いときは何十冊に分冊する。正確さのほか1冊目が新学期に間に合うよう緊張が続く。また、視野狭窄やぼんやりとしか見えない人には、背景や文字の太さ、色にも配慮する。ときには両親から日頃の様子を聞き、担任の先生に相談し、手探りの努力を積み重ねる。 こうした25年近くの努力の結晶は、拡大教科書の原本となる標準教科書の教科の数にして118となり、弱視の子どもたちの大きな助けとなっている。今後は絵本や児童図書の拡大本を手掛けることが目標だ。 |
今日の作業をおえて、ほっとするみなさん 手でゆっくり文字を書いたり、スキャナーで取り込んだ絵をパソコンで拡大する |
代表修正 2024.04.22 中島
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2019-04-18 | |
拡大写本グループ とんぼ 代 表:本谷優子(もとたに・ゆうこ) 連絡先:事務局 佐々木 Tel.044-965-0662 設 立: 1993年6月 会員数: 22名(女性) 会 費: 1500円/年 活動日: 毎週水曜 10時~12時 活動場所:21ビル社会福祉協議会研修室 |
取材・文 中島久幸 |