麻生市民館のギャラリーで作品に出会ったとき、額の中の植物が生きているように見え、そのデザインの見事さにも驚かされて取材した。どうすればこんなに美しく鮮やかに植物が押しあがるのか、その秘密を聞くと「きれいな押し花を作るためには、できるだけ早く植物から水分を取り除くことです」とのこと。それぞれの植物にあった処理をして、吸湿性のよい乾燥シートにはさみ重しを乗せる。それだけだという。 バラや牡丹、菊のように幾重にも花びらが重なった植物は、花びらを取りはずし1枚ずつ押してから組み立てたり、野菜や果物も押せるとのこと。なかなか奥深い。講師の細やかな指導で基礎技術を身に付ければ、押し花の世界を充分に楽しめることであろう。 花屋さんの花や道端の草花を見たり植物を育てたりする楽しみ、さまざまな植物を美しい押し花にする達成感や満足感、そしてそれぞれを小物や額などの作品にする感動。なによりも花を囲んでの出会いや人の輪がここにある。 道端に咲く草花で四季の変化を感じて、日々の散歩も楽しくなるとのこと。一度訪ねてほしい。 |
木々の緑と滝と流れのある風景(大作) 芍薬(花びらを1枚ずつ取りはずし、押してから組立て、リボンなどを使いデザイン) 押し花で、好みの作品を作る |
2024-12-01 | |
押し花クラブ花音 講 師:林田啓子 連絡先:chihana416@gmail.com(林田) 設 立:2022年8月 会 員:6名(男性:1名、女性:5名) 入会金:なし 会 費:2200円/1回(2時間) 活動日:1回/月(不定期)、 活動場所:麻生市民館 講師その他の活動:第2金曜、第3水、土曜10時から12時、第4日曜10時から15時(2時間適時参加)、イオンスタイル新百合5階パンドラハウス |
取材・文 中島久幸 |