月例句会では、最初に、一人3句ずつ短冊に記してきたものを提出する。出席者全員が提出した句を全員で用紙に記し(清記)、順に出席者に回覧、各自その中から数句を選び(選句)、提出。選句された句を監事が読み上げ(披講)、指導者の細野政治さんの指導を中心に全員で合評にはいる。いろいろの意見が出て、句会の最も楽しい時間といえる。 「百合句会」は、有季定型、客観写生の平明な写生句を旨としている。 「写生句ですから、物事や事象をどう見るか。“おやっ”と思うことが出発点となり、観察力が問われ、養われていきます。そして事象などをどういう言葉で表現し、言い表していくかということになります」と細野さんは言う。 言葉の使い方、言葉のつなげ方などなど、評していく。 「俳句は、発表してしまえば、一人歩きしていき、どのように詠むかは、詠む人の勝手となります」(細野さん) ではみなさん、何をきっかけに、俳句を始めようとされたのか。定年退職、務め仕事を終えて、をきっかけにという方がほとんどで、「なにか、自分に刺激になるものを」と、自分の生き方と合わせて選択してきたという方が多い。 ある方は、具体的に、「仕事を終え、何をという際に、これまで全くやってこなかったことをとして、俳句と絵画を。新しいものって、面白いじゃないですか」と。 さらに、この方、「私は旅が好きなので、俳句を始めてから、行先で一句という具合にしたためています。そうすると、そのときの情景と気持ちが色濃く残っていきます」と語り、おのずと観察力の強化にもなるとしている。 会員募集のチラシには、「いろんな気持ちを俳句にしよう!」と書かれている。事象・風景への観察力(眼)と気持ち(心)を掛け合わせ、言い表すことの楽しさと難しさ? この妙があるゆえ、俳句作りに面白さを覚え、深みにはまっていくのではと感じた、取材であった。 |
![]() ![]() 月例句会にて。下の写真左が指導者の細野政治さん ![]() 机の上に歳時記を置いて合評を |
2025-03-25 | |
百合句会 代 者:(指導)細野 政治(ほその・まさはる) 連絡先:(事務局)関森 田鶴子(せきもり・たづこ) Tel.090-1664-7763 設 立:2012年6月 会 員:8名(男性3名、女性5名) 70~80歳代 入会金:1000円 会 費:1000円/月 活動日:第4金曜日 13時~16時 場 所:麻生市民館会議室 |
取材・文 神澤秀夫 |