2011年6月、ひきこもりの当事者を持つ家族の会として発足した「花きりんの会」。代表の佐藤礼子さんは、息子さんの不登校をきっかけに、親同士がお互いに相談し合ったり、連絡を取り合ったり、話しをすることで問題解決はできなくても、すこしだけ心が軽くならないかとこの会を立ち上げた。 同じような経験をしたことがない人には、なかなか相談することができず、孤立しがちな当事者。その、家族同士がつながりを持ち、情報交換や共通の悩みについて話し合うことで明日への活力を得ている。 厚生労働省は「ひきこもり」の定義について、「仕事や学校に行かず、かつ家族以外の人と交流せずに6か月以上続けて自宅に引きこもっている状態」としている。長期化すればするほど、社会生活の再開が難しいとされ、本人や家族にとって深刻な問題。「花きりん」には、『自立』という花言葉がある。佐藤さんはそれを『自律』と書き換え、自分のことは自分でやっていけるよう、自分で決められるようになって欲しいという思いを込めて会の名称にした。 子どもの養育や家庭問題に関する悩み相談は、麻生区役所地域みまもり支援センター地域支援課でも扱っている。養育、成長発達障がい・ひきこもりや不登校・学校関係などが相談できる。区役所に来所するほか、電話相談や訪問も行っている。 |
![]() 花きりんの会 ![]() 会を宣伝するチラシにも花きりんが |
2024-04-01 | |
花きりんの会 代表者:佐藤礼子(さとう・れいこ) 連絡先:mail.hanakirinasao@gmail.com 設立:2011年6月 会 費:無料 開催日:原則毎月第4日曜 13時~17時 (途中入退出自由) 開催場所:小田急多摩線「栗平駅」から徒歩約18分※詳しい場所は要問い合わせ |
取材・文 佐々木直子 |