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本物志向のラフィア編みの技を手に入れよう

ラフィアサロン・新百合ケ丘


 材料、技とも本物のラフィア編みの帽子づくりにこだわる宮河悦子先生。完成した作品は形、色合いのほか手触りも優しさにあふれていた。

 先生は、麻生区の名前の由来であるカラムシの繊維を取り出すワークショップを、20余年続けていたなかでラフィアに出会った。講座で使うラフィアの繊維は、本場製のマダガスカル産ラフィアヤシの葉を裂いたもの。染めは老舗、千葉のイシイクラフト社。製作の手順は、多色染めされた繊維を数本選んで五つ編みしてテープを作る。次に型に合わせてテープを巻き付けながら繊維で縫い付けていく。トップからサイド、ツバへの形の変化は、縫い方を工夫して行う。同じ色の繊維を使っても、受講者によって全然違うものができるので面白い。講座は、1回目がラフィア編みの説明と繊維の色選び。2回目以降は完成まで製作。作品の完成時間は、繊維を束ねながら編んでテープを作る作業への熱意次第。テープは帽子1個で10メートルほどを要するので、自宅での作業が欠かせない。

 不定期であるが、有志を募ってのおしゃべり会を福祉パルの会議室で開く。海外支援活動など稀有な体験談を聞きながら、お茶とおしゃべりを楽しむ。

 講座開講の予定は、岡上の季(とき)の庭(にわ)でのオープンガーデン会場、SNS「チーム新百合ケ丘」などや、市民交流館やまゆりでチラシを掲示して知らせる。1回目は予約なしで無料。興味がある人は訪ねてほしい。



ラフィアサロン・新百合ケ丘
完成品(色は28色から選べる)

ラフィアサロン・新百合ケ丘
黙々と作品づくりに勤しむ

ラフィアサロン・新百合ケ丘
完成品(右下:型に合わせてテープを縫い付けている)

ラフィアサロン・新百合ケ丘
ラフィアヤシの木(右下:葉を細かく裂いて染めたラフィアの繊維)

ラフィアサロン・新百合ケ丘
おしゃべり会の様子(写真提供:ラフィアサロン)

  2025-08-01
ラフィアサロン・新百合ケ丘
代 表:原 信子(はら・のぶこ)
講 師:原 信子、宮河 悦子(みやかわ・えつこ)
連絡先:Tel.090-4362-7598(原)
設 立:2022年4月
会 員:開講の都度募集
会 費:1回目無料、2、3回目各2000円、4回目以降無料、材料費3000円
活動日:不定期(2時間半/1回)、原則5月、11月開講
活動場所:市民交流やまゆり

取材・文 中島久幸
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