かわさき高齢者とペットの問題研究会(以下「会」という)は、ペット飼育が難しくなった高齢者に対し、飼い主とペットの両方が幸せでいられるように助言とサポート活動を行うことを主な目的として、市の「かわさき犬・猫愛護ボランティア」の有志により組織された(会員になるには、同ボランティアであることが必要)。 長寿日本一の麻生区には、ペットを家族の一員として暮らしている家庭も多いと思われる。しかし、高齢者のペット飼育は、最後まで寄り添いたいという願いにもかかわらず、身心の故障などで十分な世話ができなくなり、結果的に放置、多頭飼育崩壊などに陥ってしまうリスクを有している。そんな事態にならないためには早い時期からの準備が必要なことから、会では介護や福祉業務に携わる方や一般の方を対象に、研修・交流会を開催し参加を呼びかけている。また、川崎市動物愛護センターなどとの協働、行政当局への提言も行っている。 ペットは法律上飼い主の所有物であるため、事前に譲渡等の手続きをしておかないと、援助の手は届かない。会ではぺットの管理を任せるための書式を用意し利用を勧めている。 代表の露木さん、副代表の中川さんは「ペットを飼うとき、飼い主の方はペットの福祉を考え、最後まで愛情と責任をもって飼育してほしい」と熱く語っていた。 |
![]() 過去に開催の研修・交流会風景 かわさき高齢者とペットの問題研究会代表の露木さん(左側)と副代表の中川さん(右側) |
2025-08-01 | |
かわさき高齢者とペットの問題研究会 代 表:露木 昌子(つゆき・まさこ) 設 立:2015年4月 会 員:19名(2025年6月30日現在) 入会金:なし 会 費:なし 活動日:毎月第3日曜日 場 所:川崎市動物愛護センター(アニマモール) H P:https://kawasaki-sepw.localinfo.jp/ |
取材・文 仲原照男 |