「St.Mariannaしんゆりリボンズハウス」は、乳がん患者さんが、住み慣れた場所で、少しでも快適な生活を送れるように、不安と不便に寄り添い、支えあう活動をしている。 たとえば、治療に便利な洋服、脱毛、ウィッグ、爪の変色、歯科治療などデリケートな問題には、ピンクリボンアドバイザー(民間資格)が、医療情報と地域に根ざした生活情報を提供。 迷いと不安を抱えている患者さんには、心を整え治療に向き合えるようピアサポートを行っている。 また、地域の子育て支援センターなどの依頼で、乳がんミニセミナーを出張で開催し、乳がん触診モデルでの体験や検診への呼びかけを行っている。 このセミナーのサブタイトル「救われるべき人にお届けしたい体験者の声」にあるように、副会長の栗橋さんは、乳がん体験者である。たくさんの救われるべき人に向けて『ひとりで困っていないで、お互いに思い合い、支えあいましょう』というメッセージを発信し続けている。「暮らしながら治療を続けるには、知らないこと・困ったことが多すぎて、途方に暮れていた。あの辛い生活を誰にもさせたくない。出会った人みんなを救いたい」と語る栗橋さん。この決意と覚悟が、乳がん治療と日常生活をつなぐ架け橋となる。 |
あさお区民まつりで、検診への呼びかけを行っている。触診モデルでの体験もできる |
2019-04-15 | |
St.Mariannaしんゆりリボンズハウス 会 長:福田 護(ふくだまもる)医師 副会長:栗橋 登志(くりはしとし)乳がん体験者 連絡先:Tel.090-3472-4472 shinyuri.ribbonz@gmail.com 設 立:2011年8月 会 員:18名(男性5名、女性13名) 入会金:なし 会 費:無料 活動内容:患者交流会(毎月第2火曜 13~15時)、イベント年間8回(不定期) 活動場所:聖マリアンナ医科大学、ブレストイメージングセンター URL:http://shinyuri-ribbonz.com/ |
取材・文 落合ふみこ |