「イチ、ニ、サン」という元気な声が、やまゆりの館内に響く。空手道着の子どもたちと、大人たちが号令に合わせて、突き・蹴りなどの動作をおこなう。 代表の柴田賢次さんによると、娘さんが7歳のときに2人で稽古をはじめてから、早20余年。今では、50人前後のメンバーが集まり、毎週日曜、おもに麻生小学校体育館で稽古をし、冬場や小学校がとれないときには、やまゆりでも活動している。 娘さんもすっかり上達し、今では立派な指導者のひとりとなり、この大所帯の稽古をリードしている。 親子で習っている方が多く、共通の武道を通じて、親子で切磋琢磨し、上達を目指してお互いのエネルギー交換をおこなう。 稽古を通じて、礼儀・忍耐・リーダーシップや、地域住民相互の連帯感などが少しでも醸成できることを願い、これからも精進していきたいと柴田さんは語る。 もっと普及を図りたいが、練習場の確保や、指導者の数と生徒数とのバランスの問題など課題もある。現役で仕事をこなしながら、将来、地域を支える人間が一人でも多く育つように継続して努力を続ける動きは貴重だ。 |
型がきまると美しい |
2019-04-1 | |
拳生会 |
取材・文 植木昌昭 |