チャンバラごっこが原形のスポーツ スポチャンは1971年に横浜市在住の田邊哲人氏が創始し、またたくまに世界中に広がり、いまや愛好者数は50万人をこえる。その魅力は何と言っても、男女とも年齢に関係なく自分の体力に応じ、気軽に、自由に剣を振り回して遊べること。シニアの健康維持にも格好のスポーツ。 鞍馬天狗だ!などと童心にかえって、孫のような少年少女とチャンバラごっこが楽しめる。武道の古強者も機敏なこどもに思わず不覚をとってしまうところが面白い。 剣は空気の入ったソフトな棒で、体に強く当たっても安全。用心のため顔に簡単な防具をつける。これらの用具は安価で手ごろ。勝負は剣が先に相手の体のどこかに触れれば勝ち。 段級位制があり競技種目も個人戦、団体戦などいろいろ。近年、県市町村の体育協会への加盟が進み、各地で競技大会も盛んだ。国体のデモンストレーション競技にもなっている。 当クラブは毎年日本で開催される世界大会で2度、銀メダルを獲得したのをはじめ、全日本選手権大会など多くの大会で好成績をあげている。礼儀作法、精神修養など、日本古来の武道としての伝統も継承しており、なかなか奥は深そうだ。健全な青少年育成の担い手としても期待されている。 |
世界大会開会式風景 |
2019-04-1 | |
麻生スポチャンクラブ |
取材・文 植木昌昭 |