「朗読の会りんどう」は、2018年夏に10周年を迎えた。 代表の平出さんは元舞台俳優の経験を活かし地域で役立つことができないかと、教師であった父親や役者仲間と平和を題材にした朗読の会をはじめた。 現在、活動しているおもなテーマは「平和について思うひと時」というタイトル。「戦争はいけない、戦争は相手ばかりでなく、自分自身も傷つける、それは愚かな行為だ」という事を伝える反戦の物語や、いのちを大切に思う心を育むような民話、心温まる物語を朗読している。 おもに、麻生市民交流館やまゆり、麻生市民館、学校、施設などで朗読会を開く。特徴は、参加者がイメージしやすいよう、音楽や踊りなど演劇的効果を加えた表現で朗読していることだ。 百合丘にある稽古場に、朗読劇の練習をのぞいてみた。平出さんは台詞の音の高さをアドバイスする。「日本語はメロディのように表現される言語。振幅を大きくしたり小さくしたりして臨場感や感情を出していくと、同じ台詞でも気持ちが違う」と、ポイントを指導する。 朗読会で一番大事にしいることは何だろうか。「平和の大切さを感じていただくのはもちろん、メンバーも、参加者も“自分は幸せ” と感じてもらえる事です」と、平出さんは“平和と幸せ”を口にした。 |
公演「平和について思うひと時」の一場面 |
2019-04-15 | |
朗読の会りんどう |
取材・文 石﨑純也 |