色鮮やかな衣装をまとったピエロをモデルに、真剣な眼差しで紙に墨筆をはしらせる。ある日の教室のひとコマ。 墨一色、線と濃淡だけでピエロの華やかさを表現するのがこの日の課題だ。「難しいけど面白い」と会員の一人がつぶやく。 講師の松尾恵生氏は「現代水墨画協会」に所属し、NHK学園講師。 この会の墨絵は、和室むきの古典的な作風とは異なり、テーマや表現も自由で斬新、現代風でリビングに飾っても楽しめる、そんな画風だ。最近は西洋名画の模写にも取り組み意欲的だ。美は洋の東西を問わない。「よく観察し、感動し、どきどきすること」という講師の指導のもとで、みずみずしい感性と、確かな目と、表現の腕をきたえる日々だ。海外旅行に出かけても、スケッチを欠かさない。 月2回の定例勉強会のほかに、屋外写生会、親睦をかねた小旅行などがあり、教室の雰囲気は和気あいあい。定期的に 麻生市民ギャラリーで「教室展」や「やまゆり」での小品展を開催し、日頃の勉強の成果を発表する。 また、全国規模の「現代水墨画協会展」にもベテラン勢が応募し受賞者を出す。「現水展賞」「秀作賞」などを受賞し、会員の励みになっている。 |
“なるほど…”実技指導にみなさん納得 |
代表と連絡先変更 2024.05.31 中島
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2019-04-15 | |
墨絵教室 |
取材・文 植木昌昭 |