自宅で無理なくヨガを楽しみながら、心身の健康増進、維持を目指そうと考えている読者のために、基本のポーズの中から四つについて解説する。いずれもユックリとした呼吸とともにおこなうが、息を吐くことに意識をむけること。吐ききって少しゆるめれば自然に吸えます。 ポーズを繰り返す目安は2~3呼吸。 四つのポーズのあとに仰向けで目を閉じ、手足を楽に伸ばした「サヴァ・アサナ」をとると良いでしょう。 1.ガス抜きのポーズ: 胃腸を鍛えて便秘に良い。 仰向けに寝て、右膝を曲げ、スネを両手で抱きかかえ、息を吐きながら、右足をお腹に引きよせる。最後まで息を吐ききったら手を緩め、息を吸いながら脚を戻す。 左足も同様。 次に、両膝を曲げて両手で抱え込み、息を吐きながら、両膝をお腹に引きよせる。最後まで息を吐ききったら手を緩め、息を吸いながら足を戻す。 ・腰の筋肉を伸ばす。 ・胃腸の働きを助ける。 ・便秘に良い 2.コブラのポーズ: 腹部の深部を刺激して、膵臓、腎臓に良い。 うつぶせになって肘を立て、両手の平を胸の横に置く。息を吐ききったら、息を吸いながら、肘は曲げたままで、鼻先で円を描くように、上体を床からヘソが離れないところまで上げていく。息を吐きながらユックリと、もとに戻る。 ・背骨を柔軟にする。 ・腹部の深部を刺激し、膵臓、腎臓の働きをよくする。 3.ねじりのポーズ: 腰椎を整え、肝臓、脾臓に良い。 正座から両手を前につき、右にお尻を落として横座りになる。 左足を立て、右足の外側に置く。右腕、肘を左足の外側に出し、左手は後ろに回し、手の甲を背中の中央に当て、息を吐きながら上体を左側にねじる。目も後方を見ていく。息を吸いながらユックリと正面に戻る。 正座に戻り、左にお尻を落として反対側も同様。 ・腰椎を整える。 ・首の筋肉を強化する。 ・肝臓、脾臓の働きを促進し、体内に活力を与える。 4.立ち木のポーズ: 集中力を養い、意思を強固にする。 直立から左膝を曲げ横に開き、左足の裏を右ももの横にあてる。息を吐きながら胸の前で合掌し、息を吸いながら合掌の手を両耳をはさむように上に上げていく。息を吐きながら合掌の手を下ろしていく。 右足立ちが終わったら、左足立ちでもおこなう。 ・集中力を養い、意思を強固にする。 ・足全体の筋力を強化する。 5.「サヴァ・アサナ」(しかばねのポーズ): 全身の緊張をとく。 仰向けで目を閉じ手足を楽に伸ばす。 ・足は腰巾に伸ばす。 ・手の平は上にむける。 ユックリとした深い呼吸と四つのポーズを繰り返すことによって、心身がリラックスし、ストレスが解消します。 また体が柔軟になっていくことが実感でき、知らないうちに深層筋が刺激されて内臓が強化されます。 毎日少しずつでも継続することが大切です。 先ずは半年続けてみましょう! |
1.ガス抜きのポーズ 2.コブラのポーズ 3.ねじりのポーズ 4.立ち木のポーズ 5.「サヴァ・アサナ」(しかばねのポーズ) |
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2016-02-15 | |
健康ヨガ 指導者:浦上祀子(うらかみとしこ) 連絡先:Tel.044-954-4034 設 立:2006年1月 会 員:11名(男性1名、女性10名) 会 費:1000円/1回 活動日:木曜日(月平均2~3回) 13時30分~15時 活動場所:麻生市民館3階和室 |
取材・文 中島久幸 |