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文学の魅力、朗読で伝える

つばき(朗読)


 文芸作品や詩歌を声に出して読み上げる朗読は、演劇などと同様に、表現力を磨く趣味として人気が高く、グループも多い。「つばき」もそのひとつ。麻生市民館や麻生市民交流館やまゆりで例会を開き、さまざまな作品の朗読を楽しんでいる。

 30年に及ぶ経験を持ち、朗読グループ「婉(えん)」を主催する上松千恵子さんをリーダーとして、17年にわたって活動してきている「つばき」。60代から80代の女性が集まり、文学作品やエッセイを朗読している。これまで読んできたのは、小泉八雲、幸田文、藤沢周平、三浦哲郎、夏目漱石、太宰治、白洲正子、村上春樹といったところ。テキストは主に上松さんが選ぶが、メンバーが好きな作品を持ってくる場合もある。一人ずつ、適当な区切りごとに読み、上松さんがアドバイスするのが例会のスタイル。それぞれに自分なりの表現方法を工夫しながら読み継いでいくのが朗読練習の面白みだ。

 「もともと本を読むのが好きなのですが、声に出して読むと、より深く読み込めます。(黙読とは)違う景色が見えてくることも。食わず嫌いだった作家や作品に、新たな発見をすることもありますよ」とは、キャリア6年半という代表の長谷川真理子さんの朗読観。上松さんは「文学の楽しみを、仲間と共有することができる」のが朗読の醍醐味だと指摘する。コロナ禍が収まれば、日ごろの工夫を各自が披露する朗読会も開けそうだ。


つばき(朗読)
例会では、少しずつメンバーが読み継いでいく。 それぞれの工夫が聴きどころだ
  2021-12-01
つばき(朗読)
代 表:長谷川真理子
連絡先:044-988-8306
(長谷川代表、FAXも可)
設 立:2014年
会員数:7名
会 費:1回1400円、月会費1000円
活動日:月2回(第2、第4月曜)
場 所:麻生市民館、
麻生市民交流館やまゆり

取材・文 佐藤次郎
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