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梨子ノ木の緑を守り育むーかわさき自然と共生の会―

NPO法人かわさき自然と共生の会


 「NPO法人かわさき自然と共生の会」 (堂前雅史会長 以下「会」という)は、岡上の梨子ノ木特別緑地保全地区で、清掃や緑地の整備、植樹、草刈りなどの保全活動を行っているグループである。

 2003年6月にNPO法人化してから18年。間もなく150号となる機関紙の発行、他団体と共催での茅葺小屋の補修作業(年3回程度)のほか、2005年3月からは原則、毎月第2日曜日を定例の保全活動日として、クズ等の雑草除去、茅葺に利用する茅の刈り取り、枝払いや、近くの圃場(耕作地)ではジャガイモ、サツマイモ、ダイコンなどの栽培も行っている(芋煮会で利用)。また、コロナ以前は岡上さとやま探検隊、麻生里山フォーラムなどの企画をはじめ、多くのグループ、個人に利用されていた。

 前会長で顧問の鎌谷 衛(かまたに まもる)さんによれば、この地はかつて多量のごみが不法投棄される急峻ながけ地(谷戸)で、NPO化後の初仕事も多量のごみの片づけだったそうだ。その後、地権者や隣接する会社の協力で大量の土砂を搬入し、谷戸を埋め立てたことで、更地ながらも現在の地形に造成された。会では2006年~2007年に近隣の幼稚園などと協働でクヌギ、コナラなどを約900本植樹し、2007年には麻生ヤマユリ植栽普及会(貞本 勉会長=当時)によるヤマユリの植栽も行われた。

 岡上梨子ノ木特別緑地保全地区の指定は、会の前身組織が2000年9月に川崎市に提出していた「緑の保全及び緑化の推進に関する施策に係る申出書」を端緒として、2004年1月に承認された(現在の面積は約3.7ha)。特別緑地保全地区に指定されたとの知らせに接したとき、鎌谷さんは「この喜びは生涯忘れられない」と語った。

 取材した高橋 透、藤田昭雄両氏のことばからは、土地所有者、地元の人々、行政担当者そして会のメンバー等、多くの人々の間に、善意と緑豊かな場所を再生しようという強い意志の共鳴があることが感じられた。岡上梨子ノ木特別緑地保全地区の素晴らしさを体験されることをお勧めしたい。


NPO法人かわさき自然と共生の会
大量の土砂を搬入し整地工事中のがけ地(谷戸)。現在の緑地(写真2)は想像もできない
(2004年頃撮影 写真提供 かわさき自然と共生の会)

NPO法人かわさき自然と共生の会
豊かな緑の中、茅葺小屋の補修作業に集い昼食をとる会員、地元や遠来の有志たち
(2021年5月撮影 写真提供 岡上ワークキャンプ実行委員会)
  2021-12-01
NPO法人かわさき自然と共生の会
代 表:堂前雅史(どうまえ まさし)
連絡先:044-989-7777(FAX)(堂前) 
https://twitter.com/kyouseinokai
設 立:2003年6月
会員数:120名(男性75名 女性45名)
会 費:入会金1,000円 会費1,000円/年
活動日:原則月1回第2日曜日午前10時~12時
場 所:岡上梨子ノ木特別緑地保全地区
(鶴川駅から徒歩約20分)

取材・文 仲原照男
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