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笑いで地域を元気にしたい

川崎セブンスター


 朝の公園に二つの人影。聞こえてくるのは軽妙なやり取り。アマチュア漫才コンビ「ザ・ショウマンU&M」の練習風景だ。こうして磨いた芸を、麻生区をはじめとする川崎市内の福祉施設などで披露している。ほとんどがボランティアながら、引く手あまたで大忙しの活動を支えているのは「笑いで地域を元気に」の思いだ。
 マッキーこと牧野克己さん(多摩区在住)と、ウメッチこと梅本誠さん(川崎区在住)。高校時代に落語家を志したこともあるマッキーが会社勤めを終えた後、2013年にコンビを結成して翌年デビューし、2年前からはウメッチが二代目の相方となった。台本も書くウメッチの本業は行政書士。忙しい合間を縫って双方の中間地点である高津区の公園で練習に励み、市内の高齢者施設、学校や商店街、アマチュア落語の会などで幅広く公演活動を続けてきた。演目は20ほどあるが、演じる場所に応じて下調べをし、それぞれの地域ネタを盛り込む。最初に施設公演を行った麻生区との縁も深い。仲間と結成したパフォーマンス集団「川崎セブンスター」も活発に活動中だ。
 「笑いはコミュニケーションを非常に円滑にする」とはウメッチが常々感じること。若年認知症患者の集まりで「観客の方から、こんなに笑ったのは久しぶりと、涙を流して握手を求められました」と感激の思い出を語るのはマッキー。「笑えば人は幸せになる」と実感しつつ、あちこちに幸せを配りに行く日々だ。

ザ・ショウマンU&Mが麻生区のデイサービス施設で公演したとき、仲間の演者に声をかけたことから誕生。川崎7区を星のように輝かせたいと名づけた「川崎セブンスター」には漫才のほか、歌謡ショー、フラダンス、講談、腹話術、民話朗読、手品の演者がおり、高齢者施設訪問を中心に活動している。この4月には初の一般公演を麻生市民交流館やまゆりで開催した。

川崎セブンスター
マッキー(左)とウメッチの熱演。 必ず盛り込む地域ネタはいつも大受けだ。
  2017-06-01
川崎セブンスター
代 表:梅本誠
電 話:090-8496-8452
取材・文 佐藤 次郎
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