本文へスキップ

区民の視点で情報発信

やまゆりニュースyamayuri news

人生に彩り添える演劇体験

AAG(あさおアートグループ)


 「AAG(あさおアートグループ)」は、麻生区在住の俳優大森啓祠朗さん(NHK「龍馬伝」などに出演)、小林拓生さん(NHK「白洲次郎」などに出演)、橘憲一郎さん(舞台「いろはに金平糖」などに出演)が、2011年1月に設立した演劇集団。演劇に関わるのははじめてという市民と共同で、音楽劇「星の街の花嫁」に取り組んでいる。「生きるうえで大切なものは何か」を問いかける作品である。

 2月公演(※)では、麻生区民10名(子役2名含む)が初舞台を踏む。そのひとり篠崎旗江さんは、還暦の記念に新しいことに挑戦したいと一念発起。オーディションを経て今、その思いを成し遂げようとしている。
 母娘出演の夢をかなえたのは前田暁美さん・絃花(いとか)さん(9歳)。暁美さんは「お風呂で、歌の母娘練習が日課になりました。共通の話題ができて、会話も弾みます」と話す。
大詰めを迎えた稽古場で、「AAG」らしさを感じる光景を目にした。それは、ラブシーン(?)。不慣れそうな若い男性が、遠慮がちに女性の肩に手を置く。その女性が「もっとギュッと!」と言うと、ギャラリーからエール
と笑い声と拍手が起こった。市民が、プロのリードに自然体の演技で応え、意見を出し合い、皆で作り上げている様子が伝わってくる。
 「世代間の交流」や「プロとの交流」を育み、楽しむ市民の姿に、「AAGの目指すもの」が重なって見える。
 同じ地域に住む仲間の、夢や決意が形に
なる…その瞬間にぜひ、立ち会いたい。



AAG(あさおアートグループ)
絃花さん「いろんな年齢の人と触れ合えるのがおもしろい」(前田さん母娘=右手前)
  2014-02-01
AAG(あさおアートグループ)

◆代 表 大森啓祠朗
代表の大森さん写真左端
取材・文 落合ふみこ
[一覧表に戻る]