“春過ぎて夏来にけらし白妙の~”朗々たる美声が教室中に鳴り響く。早い人は、上の句“はるすぎて~”と詠まれるや否や、いち早く下の句の取り札に手が届く。別の組では、下の句“衣干すちょう天の香具山“ が2回詠まれてから取り札に手が届く。美声で歌を朗詠しているのは、「ちりりん座」などで活躍されているベテランの萩原みどりさん。詠まれたのは持統天皇の歌であることなど、和歌の解説をしているのは代表の今井正さん。各テーブルの上に、100枚のひらがなだけで書かれた下の句の取り札を並べ、それを取り合う「競技かるた」が繰り広げられている。 競技かるたを取り上げた漫画「ちはやふる」が人気を呼び、小説やTVアニメになり、さらに昨年は実写版映画が公開され、ちょっとしたブームになっていることもあって、「百人一首の会」への若い人の参加も増えているそうだ。 本格的な競技かるたは、100首詠まれるうち、無作為に50首だけを並べて競うが、「やまゆり百人一首の会」では、100首全部並べて楽しむそうだ。何回も参加しているうちに、自然に100首を憶えて貰おうという趣向だ。 トランプのババ抜きの様な「坊主めくり」を楽しんで教室をあとにする。 |
![]() 耳をそばだて目を皿にして、取り札とにらめっこ ![]() “わあ~ わあ~”叫びながら、「坊主めくり」に 興じる ![]() 代表 今井さん |
2019-05-01 | |
やまゆり百人一首の会 代 表:今井(いまい) 正(ただし) 副代表:萩原(はぎわら)みどり 連絡先:090-2631-7895 設 立: 2016年3月 会員数:約20名 入会金:なし 会 費:500円/1回 活動日:原則として毎月第3月曜日の午前10時~午前12時 活動場所:麻生市民交流館やまゆり |
取材・文 上治信義 |
〒215-0021
川崎市麻生区上麻生1-11-5
TEL 044-951-6321