水彩画は画材の扱いも手軽で作品の保管も楽だ。 それでいて清明さなど、油絵にはない魅力がある。 上達の秘訣は沢山の人に見てもらうこと。 というわけで、この会は年に1度、桜の頃に新ゆりの「ギャラリー華沙里」で、作品展を開いている。 この会には定例の勉強会はなく、特定の指導者もいない。一人でこつこつ描いている人もいれば絵画教室や同好会に属している人もいる。作品展の前日、出展者が会場に作品を搬入する。挨拶もそこそこに絵の覆いを解くと作品が顔を出す。歓声があがり、日頃の研鑽の成果を讃えながらも批評が飛び交う。この絵をあっち、あの絵をこっちと、飾り付けがひと騒動だ。 「1年に一度の集まり。まるで七夕クラブですよ」と茂木代表。出展は毎年10名前後、40点ほど。出展料は1点2500円。期間中の来場者は約200人。展示作品の即売もする。 いつも何点か売れる。会場には喫茶コーナーがあり、来場客とコーヒーをすすりながらの絵画談義も楽しい。初日の閉館後は懇親会。自慢話、苦労話に花が咲く。ここでの会話が次なる目標設定、課題克服のヒントになる。 会の名称「楽描」は「らくがき」と読む。「楽しんで描く絵」と、謙遜して「落書きにちかい絵」とを掛けた洒落だ。 |
![]() 1年ぶりに再会した織り姫と5人の彦星 |
2019-04-15 | |
水彩画「楽描の会」 |
取材・文 植木昌昭 |
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