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発達障がい児の親子に笑顔を! 青山さんの今

モーツアルト放課後・新百合ケ丘


 青山陽子さん。彼女は発達障がい児(注1)侑喜(ゆうき)君の母親である。いままで多くの辛さと悲しみ、そして出会いと喜びを経験してきた。

 侑喜君の障がいに気づいたきっかけは摂食拒否だった。医師の診断で原因が発達障がいと判り、深い悲しみとともに微かな安堵も感じたが、家でも外でも数秒たりともじっとしていない侑喜君の世話に、心身ともに追いつめられ「虐待に走る親の気持ちが想像できました。」と振り返る。

 そんな彼女を救い、変えたものがある。「ボランティアの方に侑喜の面倒をみていただき、助けてくれる人の有難さを感じた。いつか自分もそんな存在になりたいと思いました」。また、元特別支援学級教諭で著名な作家の山元加津子さんには「ほかの子と自分の子を比べて嘆くのではなく、その子ができることを伸ばしてあげること。そうすれば世界は明るく変わる。そんな素晴らしい生き方について発信することも親の仕事」と教えられた。さらに、父親の介護の傍らボランティア活動を続ける母親が「介護の仕事は楽しいよ」と語る笑顔など、真摯で美しき心の人々との出会いが彼女を明るく変えた。

 彼女の人柄と情熱は、いま共感と支援の輪として実を結び、3月、仲間と一緒に発達障がい(自閉症)児などのための放課後デイケア施設を立ち上げることができた。そこには声楽家大森寿枝さんから寄贈されたグランドピアノが用意されているほか、開設を記念したコンサートも開かれるという。(注2)

 彼女にとって「辛さと悲しみ」は過去のものになったようだ。



(注1)発達障がいとは、主なものに自閉症、アスベルガ―症候群、注意欠陥性多動障害などがある先天性の脳の機能障害と考えられている。原因について一時期、親の愛情不足、しつけなどが取りざたされたこともあったが、それらは現在全て否定されている。本人や家族も障がいと気づきにくいため、誹謗中傷や自責の念から追いつめられることも少なくないといわれる。(磯部 潮「 発達障害かもしれない」(光文社新書P10―P14を要約)。

(注2)「モーツァルト放課後・新百合ヶ丘」のオープニング記念コンサートは下記のとおり。
演奏◇ヒューマンハーモニーオーケストラメンバー 
日時◇4月8日(土) 10時30分開演(10時開場)12時終了予定
場所◇モーツァルト放課後・新百合ヶ丘 
料金◇無料、入退場自由。要予約 ※希望者は必ず、電話またはメールで予約を(駐車場はありません)
詳細は、電話、メールでお問い合わせください。
連絡先◇モーツァルト放課後・新百合ヶ丘
e-mail im.yoko.aoyama@gmail.com
電話(455)7424 



モーツアルト放課後・新百合ケ丘
青山さんです。
小柄でもこぼれるような笑顔とパワーの持ち主。

モーツアルト放課後・新百合ケ丘
寄贈されたグランドピアノ
 
  2017-04-01
モーツアルト放課後・新百合ケ丘

取材・文 仲原照男
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あさお区民記者

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