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取材記事article

思い出もよみがえらせる

柿生おもちゃ病院


 土曜日の午後。柿生地区会館におもちゃを抱えた人たちがやって来る。心配そうな表情。だが「大丈夫、直りますよ」の言葉に顔がほころぶ。ボランティアで壊れたおもちゃを修理する「柿生おもちゃ病院」の診療風景だ。

 「何か社会に貢献できることを」と考えていた院長(代表)の堀忠男さんが「日本おもちゃ病院協会」(本部・東京)を知ったのがはじまり。協会の講習を受け、実地訓練も積んだのち、おもちゃドクターとして、友人の上条正雄さんと今年1月から月1回の活動をはじめた。以来、7カ月で手がけた修理は60件近い。熟年世代のスタッフも5人に増えた。

 「どんな状態でも、できる限り直す」のが信条。時間がかかる場合は預かり、分解して調べる。壊れた部品の手づくりも。たとえば動くぬいぐるみなら、糸をすべてほどいて内部の故障を修理し、また丁寧に縫い直す。修理は無料で、特別な部品が必要な場合のみ、実費を受け取るだけ。信条の通り、これまで持ち込まれたものはすべて直してきた。

 「お子さんやお母さんに喜んで帰っていただくのが何ともいえませんね」とやりがいを語る堀さん。上条さんは「達成感がすごくあります」。子どもだけでなく、年配の人もやって来る。「思い出の品なので、と。『あきらめていたのに、直してくれてありがとう』と言われるのは本当に嬉しいです」(堀さん)。おもちゃの動きだけでなく、大事な思い出もよみがえらせてくれる活動だ。

柿生おもちゃ病院
診療に忙しいスタッフ。左から堀さん、
清水文雄さん、山本文人さん、上条さん
 
  2017-07-30
柿生おもちゃ病院
代 表:堀ほり 忠男ただお
連絡先:Tel.080-5535-0835(堀)
    Tel.090-8046-6018(上条)
設 立:2016年12月
会員数:5名
活動日:毎月第2土曜日(祝日の場合は翌日の日曜日)
    13時~16時
場 所:柿生地区会館(麻生区役所柿生分庁舎2階)

取材・文 佐藤次郎
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あさお区民記者

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